チャンピオンシリーズ第一戦。その対戦相手に名乗りを上げたのは佐々木誼であった。
3ヶ月前、同じジムの選手であり、従妹にあたる佐々木マリアがチャンピオン姫川うめかとタイトルマッチを行い敗れた。
日本タイトルに二度挑戦して二度とも完敗。しかも、姫川うめかはマリアの同期にあたる選手だ。
ライバルといっていい選手を相手に大一番の試合で敗れ、マリアはジムの練習に顔を出さなくなった。
精神的に追い詰められたマリアのことを思う誼は、意を決し、姫川うめかのベルトに挑戦することを決めた。
姫川うめかはフライ級の選手であり、佐々木誼はバンタム級から2階級の減量をしチャンピオンと階級を合わせて試合に挑むことを決めた。
Blow of Fateでは階級ごとにベルトを用意しておらずベルトは一つしかない。階級差がある試合はグローブの大きさで体重のハンデを調整していた。しかし、それでも、佐々木誼はあえて苦しい2階級の減量を己に課し、姫川うめかとまったく同じ条件でリングに上がろうとしている。
その思いはどこに向けられたものなのか……。
大切な人のことを思い続け、過酷な減量を乗り越えた優しきファイターがタイトルマッチのリングに上がる。
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