とある上空にプライベートジェット機が飛んで居て二人の女性机を挟んで椅子に居ている

 

「……」

 

一人はトランプを手品の様にシャッフルをして

 

「……」

 

もう一人はイライラして貧乏ゆすりして居る。

 

「アリサ、貧乏ゆすりしてしまうぐらい対戦が楽しみなんですか?」

 

橙危野はそう言うと

 

「そうなんだけど、それよりも何でお前が私の故郷まで来ているんだ!」

 

アリサはそう言って足を机に乗せて指さす

 

「別に大したことはありませんよ。

 Blow of Fateが新しいイベントを始めるので盛り上げる為に貴方を招待しただけですよ」

 

「だとしても何でお前が来るんだよ。

 招待状を送りつけば私が勝手に行くのに」

 

「其れも考えましたが久しぶりに顔を見たくなりまして来ちゃいました」

 

危野はアリサの方を向くが

 

「けぇ、私はお前を友達もアミーゴと思っていない」

 

アリサは首を真横に向けた

 

「酷い言い草ですね。

 友達の好でかなり良い援助したのに」

 

「外堀を埋めて来たくせに」

 

「かなり難しい言葉を知って居ますね」

 

「……うるさい」

 

実際に危野はアリサが住んで居る村に多額の援助を行った

農業には中古の日本製の農業機に中古の軽トラ十台、それから日本からエンジニアや整備士を呼んで更に敢更に壊れている日本製の農業機と軽トラを用意してそれらを自ら教材代わりに提供して自ら治せるように教えて、其れから言質の人達でも簡単に出来る、井戸掘り、道の整備、簡単な水の浄化設備などの技術を教えて、アリサの村は今まで以上の発展を遂げて危野を呼んだアリサを村の人達は祭り上げた

 

「……そのおかげで私はお前の事を友達ではないと言えない状態になったんだよ」

 

「そうですね」

 

「知っててやっただろ」

 

「文句があるならボクシングでやりませんか?

 もしくは今すぐ勝負したいならトランプで……」

 

「トランプはやらないからな

 お前しか勝たんだろ」

 

「其れはどうでしょうか?」

 

「何を言ってもトランプはやらないぞ。ボクシングならまぁやってもいいけど、Rising starが控えてるのにわざわざお前とやるってのも馬鹿げてるしな」

 

「たしかにそれは言えますね。東京では素敵な方々が待ち受けてますし」

 

「あぁ。考えただけでゾクゾクしてくる」

 

「えぇ、とても楽しみです」

 

この危野の言葉を最後に二人はプライベートジェットが降りるまで言葉を発することはなかった。アリサは窓の外を見ながら、まだ拳を交えたことのない強敵たちとの闘いを連想し、そして、危野は成長著しい白い兎を思い浮かべるのだった。